CAPTAIN'S
REMINISCENCES

キャプテンの思い出
令和6年卒
目原 庚之佑

こだわり

こだわり

 この度は修猷館ラグビー部創部100周年、誠におめでとうございます。
 一年時に花園予選で先輩方に決勝に連れて行っていただき、二年時では九州大会を勝ち上がり、全国選抜大会に連れて行っていただきました。そんなかっこいい偉大な先輩との別れを経て私達の代は始まりました。
 新人戦では新チームになって初めて東福岡と対戦しました。大敗を喫した後、自分達が何をすべきなのかを明確にすることができ、凄く意義のある試合でした。そこから、修猷館のラグビー、自分たちが目指しているラグビーについてたくさん考えて取り組んでいきました。そうして北陽台や大分東明、佐賀工業などの強豪校と試合をたくさんさせていただいた夏合宿やミズノカップなどを経て花園予選に入りました。準決勝東福岡戦、新人戦で負け、この日のために練習を積んできました。一つ一つのプレーに全力を込め、そして後半19-7とトライをとった時、全員がいけると思いました。ですが、東福岡の壁は高く、立て続けにトライを取られてしまいました。それでも全員がチームのために体を張り、最後トライを取ることができました。あの時の、グラウンドに響いたあの歓声は今でも昨日の事のように蘇ってきます。

 私自身、不器用で特に同級生の仲間にはたくさん迷惑をかけたと思います。けれども彼らは毎日明るく、そしてグラウンド内外で自分の役割をやり切ってくれました。そんな一人一人がすごく頼もしかったです。一生涯の大切な仲間たちを得ることができ、人としても成長できた、本当に幸せな修猷生活でした。
 ここで私が伝えたいことを少し語ります。昨今、「空気を読む」場面が多々あります。もちろんそれはコミュニケーションなどをとる上ですごく重要なことです。ですが、私は
「空気を読みすぎている人」が増えているのではないかと思います。誰しもこれだけは譲れないものがあると思います。だけど、今のこのご時世、色々な制限がかかってしまったり、周りの雰囲気に流されたりしてそれを捻じ曲げてしまっていることがあるのではないかと思います。私達の学年は逆にこだわりが強いチームでした。こだわりが強すぎるゆえに衝突もありましたが、このこだわりを通すことで成長した部分もたくさんありました。後輩のみなさん、どんな時でも自分の芯を通して物事をやり切れていますか?辛いこと、嫌なこと当然あるかと思います。ですが、仲間に頼り、自分のこだわりを捨てずにたくさんのことに挑戦してほしいと思います。

 最後に、充実した修猷生活を送ることができたのも、OBの方々の手厚いご支援、そして眞鍋先生、渡邊先生、岡本先生、川嵜コーチ、片桐さん、里岡さんをはじめとするたくさんの先生方のご指導があってこそだと思います。本当にありがとうございます。
 次の100年、そしてその先への修猷館ラグビー部の更なるご発展をお祈り申し上げます。