CAPTAIN'S
REMINISCENCES

キャプテンの思い出
令和7年卒
山口 修明

僕のチームは良くも悪くも一体感がありすぎるチームでした。誰かが声を出したら全員がそれに乗って声を出し、逆に誰かが諦めてサボっていたら全員がそれに着いていくようなチームでした。練習後に飯でも行こうとした日には全員がついてくるので多すぎて店に入れないという状況が多々ありました。

そんな99代で主将を務めた自分でしたが全員を一気にまとめられるような力はなく、リーダーシップとは何か模索しながら同級生、先生、コーチ、時には後輩までにも助けられた1年間でした。
「打倒ヒガシ・花園」という目標を掲げた中、新人戦を終え、春大会の初戦で負けてからは本当に苦しい時期が続きました。何をやってもうまくいかず、毎月毎週のように怪我人が続出し、このまま自分の代が終わってしまうのかという絶望に見舞われた時期でした。しかし何かを変えようと意を決して臨んだ夏合宿、そこで鍵となったのはやはり一体感でした。全員がディフェンスで前に出て、弾かれてもすぐに立ち上がってもう一度当たりに行く、そんな修猷館ラグビーのあるべき姿が体現した長崎北陽台戦は今でも忘れられません。そのように、みんなで壁を乗り越えたからこそ最後まで全員でやりきれたのだと思います。

最後に、自分は不甲斐ない主将でしたが、最後まで支え続けてくれた部員、関係者の皆さんに感謝しています。花園出場という目標は次の世代に託そうと思います。