CAPTAIN'S
REMINISCENCES


仲間とともに

この度は、修猷館高校ラグビー部創部100周年おめでとうございます。長き歴史を誇るこの部の一員として、3年間プレーできたことを改めて誇りに思います。
私自身、今まであまり自らの高校ラグビーを振り返ったことはありませんでしたので、これを機に当時のことを改めて思い返してみました。やはり当時は何もかもが精一杯で周りがよく見えていなかったなと、反省ばかりが浮かびます。チームとして、主将として、一選手として、多くの悩みや課題、プレッシャーを抱え続けながらプレーしました。
主将として一番苦労したことは、チームのことを常に考え続けることでした。具体的には、練習メニューの考案や試合のレビュー、チームの雰囲気づくりなどで悩み続けていました。昼休み、副将の原田とともに考案し持っていった練習メニュー案は、眞鍋先生から幾度となく却下され、練習中数えきれないほど「島田―!」と呼ばれ、愛あるお叱りを受けました。その度に、悩み、足掻き、苦しみ、泣きながら、多くのことを考えました。しかし、どれだけ主将として苦しんでもラグビーが続けられたのは間違いなく、同期の仲間がいたからです。同期のみんなと過ごすたわいない時間が、私をずっとラグビーと繋ぎ止めてくれたし、いつも辛い時にもう一踏ん張りできる理由でした。決して仲の良さが抜群だった学年ではないのかもしれませんが、それでも今振り返り、思い出すのはほとんどが同期と過ごした何気ない時間です。
チームとしては、先生方の熱いご指導や先輩方からの手厚いサポート、また前年度の先輩たちの頑張りのおかげで、新人九州大会に勝利して春の全国選抜大会に出場することが叶いました。ベスト16で桐蔭学園に敗れましたが、初戦で秋田工業を撃破できたことは、仲間とともに生涯の誇りになると信じています。
そして最後の試合は11月12日の筑紫との準決勝戦。因縁の相手筑紫に惜敗しました。前半、リードを取りつつも、後半に追いつかれ逆転負けを喫し、涙を流すみんなを見て、大きな悔しさとともに最後にみんなとラグビーができたことの喜びや感謝を感じました。あの試合の悔しさ、こうしておけばよかったという後悔は今でもありますが、それ以上に素晴らしい経験、素晴らしい仲間を得ることができたと強く感じています。
後輩たちへ
今はきっと辛いことの方が多いと思いますが、みんなが修猷で過ごす3年間は二度とは帰ってきません。ラグビーに本気で打ち込んで、たくさん同期と遊んで、色々な経験をして、思う存分修猷生活を楽しんでください。みんなの活躍を心から応援しています。
改めて、創部100周年おめでとうございます。