CAPTAIN'S
REMINISCENCES

キャプテンの思い出
令和3年卒
岩﨑 寛司

逆境の中で見つけた成長と絆

逆境の中で見つけた成長と絆

平素より大変お世話になっております。
修猷館高校ラグビー部で主将を務めました、令和3年卒の岩﨑寛司と申します。
この度、修猷館ラグビー部が創部100周年を迎えることができ、OBとして非常に嬉しく思います。おめでとうございます。

主将として活動する中で、特に印象的だった出来事が2つあります。
1つ目は、新型コロナウイルスによるパンデミックです。
新人戦を3位で終え、春大会へ向けて練習に励んでいる最中、感染症の蔓延により約3ヶ月の休校が決定しました。部の仲間とラグビーができないもどかしさ、大学受験に対する不安、学校へ行かなくていいという妙な嬉しさ、本当にさまざまな感情が入り混じっていたことを覚えています。規制緩和後は感染対策を徹底し、チーム内での感染者を出すことなく活動を続けることができました。

2つ目は、花園予選の県大会です。
花園100周年記念のため、福岡県の出場枠が2枠となり、花園に行ける可能性が格段に上がりました。しかし決勝戦では、自らの判断ミスも重なり、筑紫高校に10-31で敗戦してしまいました。
今でも当時のことを思い出すと、「あの時こうしていれば…」という反省や、悔しさが込み上げてきます。
最後は悔しい終わり方でしたが、部の仲間とともにパンデミックという逆境を乗り越え、花園予選まで戦い抜くことができたことは、非常に大きな経験となりました。主将を務めることができ、本当に良かったと感じています。

大学では、早稲田大学GWラグビークラブという準体育会ラグビー部に入部しました。高校時代の経験を活かしながら活動に励み、大会での優勝や、選手権で日本一という結果を残すことができました。
また、プライベートでも修猷館ラグビー部の仲間と沖縄や海外を訪れたり、お互いの街に遊びに行ったりと、非常に有意義な大学生活を送ることができました。

修猷館高校ラグビー部での経験や仲間たちとの絆が、人生において大きな糧になっていることを、改めて実感しています。当時支えていただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

現役生の皆様へ。
創部100周年という大きな節目の中で、ラグビー部でプレーできることを、心から羨ましく思います。日々の練習と勉学の両立は、決して楽なものではないと思います。しかし、修猷館ラグビー部での経験は、きっと今後の人生において大きなアドバンテージとなるはずです。
だからといって、「将来のために頑張れ」とは言いません。将来を気にするより、今この瞬間を全力で駆け抜けてください。その経験が、気づけば必ず自分の力になっています。
困った時はチームで助け合い、共に乗り越えてください。心より応援しております。