CAPTAIN'S
REMINISCENCES


応援されるチーム

この度は創部100周年、誠におめでとうございます。また、その100年の歴史の中の3年間を、H29年卒部のメンバーとともに過ごせたことを大変嬉しく思います。
このメッセージを作成するにあたり、高校時代を思い返すと本当に個性の強いメンバーの集まった代だったと感じます。最終学年になる前から、一つの方向を見ているという感じではありませんでした。主将を告げられた際も不安が込み上げてきたのを覚えております。引退する最後の最後まで、チームをまとめられていた自信は正直ありません(笑)。このチームで私は一番前に立つような立ち位置ではなく、一歩下がってチームを見ていた、そんな1年だったと記憶しています。そんな私が同期を見て感じていたことは、同期で仲がいいのはもちろんですが、ラグビー部以外の友人や先生とのつながりも非常に強かったということです。その理由はラグビーをしている時間以外でも高校の中でその個性を存分に発揮し役立っていたからではないかと思います。行事ごとに限らず普段の生活から良い目立ち方をしておりました。
渡邊先生は「ラグビーだけが上手くてもつまらん」とご指導いただいておりました。また、私含め複数の同期は2年間眞鍋先生が担任のクラスで過ごしましたので、必然的にラグビー以外の時間も積極的に何か行動をしていたのだと思います。
私たちの引退試合となった決勝進出をかけた東海大福岡との一戦は、親御さんの他に、高校の同級生や先生方、先輩や後輩が本当にたくさん応援に来てくださいました。制服を着て館歌を全力で歌ってくれた光景は鮮明に覚えております。そんな中で勝てなかったことは今でも悔しいですがかけがえのない時間でした。
私は「応援よろしくお願いします」という言葉に少し違和感がありました。そのため「応援していただけるよう頑張ります」とよく話していました。そういった面ではメンバーの個性や普段の生活の積み重ねが「応援されるチーム」を築いていったのではないかと思います。
私の代は何といっても現在日本代表で活躍する下川がおります。おこがましいですが同期として大変誇りに思いますし、彼の活躍が本当に嬉しいです。しかし、それ以上に周りから愛され応援される同期たちと最後の試合まで戦えたことを心の底から誇りに思います。

後輩の皆様へ
貴重な高校生活ですので、ぜひ思う存分ラグビーに打ち込んでください。他の何にも代えがたい時間となり、かけがえのない仲間ができると思います。その上で、そのラグビーができている環境はあたりまえでないということを思い出していただければと思います。自ずと普段の生活が変わり、自然とラグビー部のファンが増えてくるはずです。
今後は1ファンとしてラグビー部を応援させていただきます。