CAPTAIN'S
REMINISCENCES


強い選手となれ

修猷館高校ラグビー部創部100周年おめでとうございます。歴史ある修猷館高校ラグビー部の一員であることを心より誇りに思います。
私たちの代は、新人戦や九州大会予選、7人制の大会において準優勝や3位という好成績を残すものの、九州・全国大会にはあと一歩及ばず悔しい思いをしました。3年間の集大成として迎えた花園予選でも、準決勝でライバルである筑紫高校に敗れ、花園出場の夢は叶わず、修猷館ラグビー部の生活に幕を下ろしました。
数々の思い出が残る修猷館ラグビー部での生活の中で、私のラグビー人生に大きな影響を与えた言葉があります。それは、当時監督であった渡邊先生から頂いた「正しい判断より、強い決断」という言葉です。この言葉を聞いた時の心に刺さる感覚は、今でも覚えています。パスをするか?それともステップを切って相手を抜くか?プレーに迷いがあった当時の私にとって、この言葉はラグビーをする上での助けとなりました。この言葉に出会ってから、私はプレーヤー、そしてキャプテンとして「上手い選手」ではなく「強い選手」を目指し、日々練習に励むようになりました。私だけでなく、他の部員たちも修猷館ラグビー部が花園に出場するためには、上手い選手ではなく、強い選手になる必要がある、と思ったのではないでしょうか。
修猷館ラグビー部を引退するとき、私はどれだけ強い決断ができ、チームに貢献できたのかは分かりません。しかし、迷いなく、強い決断をしてきたからこそ、修猷館ラグビー部でのプレーに後悔はありません。もちろん、花園出場を逃したことは悔しいですが、当時の私たちができることを精一杯やり切った結果だったと思っています。
話は変わりますが、少し私たちの学年について紹介します。プレーヤー12名、女子プレーヤー1名、マネージャー1名の計14名。人数は多くないですが、一人ひとりパワーがある楽しい学年でした。大事な試合の前日に遅刻してくる者、みんなと全然会話してくれない者、競輪選手並みに太ももが太い者…個性豊かなメンバーでした。ラグビー中はもちろんのこと、みんなで祝う部員の誕生日、昼休みに食堂の円卓テーブルに集まって食べる昼食、部活帰りに寄るラーメン屋など、グラウンド外での日常にも、いつも近くにいたのはラグビー部の同期。楽しかった青春時代を共に過ごしてくれて、ありがとう。そしてキャプテンをしていた私をサポートしてくれて、本当にありがとう。
最後に、後輩たちへ。まずは、今周りにいる最高の仲間と過ごす時間をとにかく楽しんでほしいです。そして、一人ひとりがチームに欠かせない強い選手となり、花園という大舞台で修猷ラグビー旋風を巻き起こしてください。皆さんの活躍を期待しています。