SHUYU
MOUNTAIN RANGE

修猷山脈
平成14年卒
三角 公志

雨の日も、赤点も、全てが青春だった

修猷館ラグビー部創部100周年おめでとうございます。
諸先輩方が築かれた長く深い歴史を繋ぎ、後世へ繋げられたこと、またその一員となれたことを、同期一同、大変誇りに感じております。

修猷館を卒業して、早いもので20年余りが経ちました。
当時を振り返れば、数えきれない青春の思い出がよみがえり、大変懐かしい気持ちでこの文章をしたためています。
感染症を引き起こす、信じられない衛生状態のグラウンド。
大雨で練習中止を期待するも、長靴と傘と練習する気満々で現れる先生に絶望を感じた、雨天練習。
練習後、先輩や仲間と共に自転車で通った西新の飲食店。
学業との両立の難しさ、たくさんの仲間と先生に救ってもらった、課外(赤点)補習。
花園予選決勝で、東福岡に10点差での敗戦。
学業成績は不問、ラグビー競技成績により受賞した、修猷館賞。
全てが懐かしく、本当にいい思い出です。

中でも、当時顧問の、岡本先生、瀬尾先生、清水先生、真鍋さんには大変お世話になり、当時の教えが私のラグビーキャリア、また人生を歩む上で、もっとも大きな支えとなっています。それは、"感謝の気持ちを忘れない"です。
加えて、ラグビーをする以前に人としてのあるべき姿や心構え、他者への思いやり等、当時の教えが強く私の中に残っており、今も心の中に常に据えている大切な指針です。私は30歳で現役を退くまで、大学やトップリーグのチームでたくさんの指導を受けてきましたが、後にも先にも、この学びを得る事が出来たのは、当時の3年間だけでした。私の人間形成において、かけがえのない最大の財産であると感じております。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。幸いにも今もラグビーに携わりながら人生を歩んでいるので、修猷館ラグビー部で得た学びを、次世代へ繋ぎ、ラグビー界、そしてスポーツ界の発展に寄与していきます。

今も走り続ける、現役・若手OBへ。
現役を引退して以降、世界や国内で活躍し続ける、学生・トップの現役選手たちを多く目にし、大変嬉しく感じています。私のみならず、全てのOBが同じ気持ちを持っています。
みなさんの活躍は、世界中のOB、そして修猷ファミリーの希望であり活力です。グランドで戦っている姿を見るだけで、嬉しくなります。感謝の気持ちを忘れず、一日も長く、走り続けて下さい。心より応援しています。きつい時、苦しい時、困った時、いつでも修猷ファミリーを頼って下さい。必ずみんなの力になります。これからも今の時間を楽しんで、更に上を目指して下さい!

最後に、同じ時代にたくさんお世話になった先輩方、仲間、携わって下さった皆様、大変ご無沙汰しております。皆様との縁に恵まれ今があると、強く感じています。文章後半は勝手ながら先輩じみたメッセージを書いていること、ご理解賜れますと幸いです。現役の選手達へ、引き続き世界中からエールを頂きますよう、宜しくお願い致します。
修猷館ラグビー部が、益々の発展と、未来永劫、輝き続ける事を、心より祈念しております。

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