SHUYU
MOUNTAIN RANGE

修猷山脈
平成18年卒
山口 和也

かっこいい男になれ

修猷館高校ラグビー部創部100周年を心からお祝い申し上げます。

私たちのチームは、部員29名、ラグビー部全体で70名以上の修猷館ラグビー部史上最も多くの仲間と、天理遠征や北海道遠征などの充実した対外試合、日本トップクラスのレフリーの加わった盤石の顧問の方々に恵まれたチームでした。
チームの始まりは2年生の花園予選の決勝でした。東福岡高校に敗れた試合後にロッカールームで、先輩の無念を晴らす、来年は花園に行ってやる、俺がチームを引っ張ると、それぞれ決意表明をして我々のチームが産声をあげました。体が大きいわけではなく、足が速いわけでもなく、才能に恵まれたタレントがいるわけでもなく、最大の武器は部員数とひたむきさでした。"ランパス"と言われると大きな声で返事し、素直にひたすら走っていた我々に"練習を淡々とこなすな"よく怒られていたことを今でも鮮明に覚えています。
修猷館のグラウンドは、先輩方が走りこまれて良く耕されており、砂浜みたいになっており余計に鍛えられました。また、思い出すだけで寒気がしますが、合宿は通常練習と比べ物にならないくらい多く走り、スタミナのみならず精神面も鍛えられました。多くの仲間と共に汗と涙を流し、泥にまみれ、笑いあって、まじめな話もくだらない話をした時間は、かけがえのない財産となりました。

チーム最後の試合は、2005年11月13日の九電香椎グラウンドでの決勝進出をかけた筑紫高校との試合でした。新人戦、九州大会予選と筑紫高校の壁に阻まれており、勝ちたい気持ちと緊張で、前日はあまり寝ることができなかったことを思い出します。結果は10対15で敗北。毎日精一杯練習してきたはずなのに、まだできたのではないか、自分がチームにできたことはまだあったのではと後悔したと同時に、最後まで全員で戦えたことを誇りに思いました。
ラグビー部で過ごした時間は、かっこいい男となる礎を与え、存分に成長させていただいたことは、我々の人生の生き方の指標、自信となっています。

末筆ながら、熱心にご指導していただいた岡本先生、瀬尾先生、御領園先生、清水先生、中富先生、また、普段の練習や試合から遠征まで多大なご支援をしていただいたOBの方々、ご家族の方々、修猷館ラグビー部の伝統を我々の代に託していただいた先輩方、そして、引き継いでくれた後輩達、我々一同大変感謝しております。
ありがとうございました。
修猷館ラグビー部の益々の発展と、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

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