SHUYU
MOUNTAIN RANGE

修猷山脈
平成20年卒
下津 勇裕

低いタックルと誇り高き仲間たち

この度は、修猷館高校ラグビー部創部100周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。長きにわたり、この伝統を築き上げ、支え続けてこられた諸先輩方、また後輩の皆さんとともに、この歴史を紡いできたことを非常に喜ばしく、また大きな誇りに感じています。

私たち平成20年卒の代は、岡本先生を始め、私が所属していたフォワードの瀬尾先生、バックスの渡辺先生、そして全体では御領園先生や清水先生のご指導のもと、3年間を過ごしました。振り返れば、私たちは身体が特別に大きいわけでもなく、技術的にも優れているとは言えない中で、武器となったのは運動量と低いタックルでした。それこそが修猷ラグビーの精神そのものであり、その精神を体現しなくては相手に勝てないようなチームだったと思います。

そのため、私たちは日々の練習に全力を注ぎ、毎日汗と土まみれになりながら励んでいました。厳しい練習の日々は決して楽ではありませんでしたが、その成果として、公式戦では東福岡高校には敗れたものの、県外の強豪校との試合では良好な結果を残すことができました。この経験は、私たちにとって大きな自信となり、何よりもチーム全員が一丸となって成し遂げたことに大きな達成感を覚えています。

ラグビー部での3年間で得られた最も貴重なものは、共に汗を流し、厳しい練習や試合を乗り越えた仲間たちです。ランパスではお互いを鼓舞しあい、タックル練習では本気で身体をぶつけあいました。そうした遠慮のない関係性は、卒業して17年経った今でも続いています。社会人となり、それぞれが異なる道を歩んでいる現在でも、仲間とは連絡を取り合い、時には集まり、高校時代の思い出や近況について語り合います。私の中でこの絆は消えることのない絶対的なものとなっています。

修猷ラグビー部で過ごした日々は、ただの青春の思い出にとどまりません。人生において礎となる経験を得ることができました。このチームを通じて培った忍耐力や仲間との絆、そして努力の大切さは、いまでも活き続けており、私を支える力となっています。

最後になりますが、修猷館ラグビー部のこれからのさらなる発展と、すべての関係者の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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