SHUYU
MOUNTAIN RANGE


57年ぶりの福岡県優勝
修猷館高校ラグビー部の100周年記念事業にあたり、私たち平成27年卒業生一同も、当時の思い出を振り返りながら寄稿させていただきます。

私たちの代は、同期20名で入部し、そのうち7名が高校からラグビーを始めた初心者でした。これは、当時、同期の古城が「自分のクラスから少なくとも一人ずつ誘ってくるように」と号令をかけた結果であり、誰一人途中で辞めることなく、最後までやりとげたかけがえのない仲間との出会いでした。同期の絆は非常に強く、昼休みには食堂で輪になってお弁当を食べたり、誕生日にはマネージャー特製の手作りケーキをみんなで楽しんだりしました。また、土日の練習後には、うどんのウエストやサイゼリヤ、ふじや食堂などで食事を共にし、語り合った時間は今でも大切な思い出です。
1年目の冬、平成26年卒の高橋キャプテンの下で臨んだ新人戦では、小倉高校を破りベスト8に進出。その後の筑紫高校も破り、沖縄での九州大会に出場しました。九州大会では長崎南山高校に初戦で敗れましたが、しんみりとした空気の中、美ら海水族館を訪れたことは、今では懐かしい思い出です。

2年目の新人戦では、準決勝で東福岡とあたることになり、東福岡を意識し過ぎた結果、その前の準々決勝で小倉高校に延長10分の末に逆転負けを喫しました。その際、渡邉先生から「徳を積んでこい」と言われ、部員全員で愛宕神社に参拝したことは忘れません。その後の練習では、ひたすら基礎練習(山本先生、ご指導ありがとうございました。)に励み、春の大会では準々決勝で東福岡高校に挑みました。試合前のウォームアップから全員の気持ちに熱が入っていることがわかり、部員全員一つになって挑んだ結果、見事勝利を収めた試合は、社会人になった今でも言われるほど、私たちにとって大きな影響があった試合になりました。先生、選手、マネージャー、応援してくれた方々に改めて感謝申し上げます。その後も勝ち進み、57年ぶりの福岡県優勝を果たしました。しかし、秋の花園予選では決勝で東福岡高校にリベンジを果たされ、高校ラグビーの幕を閉じました。

社会人になった今でも、初蹴りにはみんなで集まり、当時の思い出話に花を咲かせています。最後に、私たちの大切な仲間である新開滉倫が先日永眠しました。突然の別れに言葉を失いましたが、新開の明るさやひたむきさ、そして彼との思い出は、私たちの心に永遠に刻まれています。新開を胸に、これからも前に進んでいきます。改めて、心よりご冥福をお祈り申し上げます。修猷館高校ラグビー部の100周年を心よりお祝い申し上げるとともに、これからのさらなる発展を祈念いたします。