創部90周年記念事業 『趣意書』

修猷館高校ラグビー部創部90周年記念 「特別会費」のお願い

謹啓 時下,益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、福岡県立修猷館高校ラグビー部は、平成27年春、創部90周年を迎えます。
大正14年の創立以来、国体優勝や全国大会出場を果たすなど、長年にわたり幾多の優秀なラガーマンを輩出してきました。全国的には、秋田工高、天理高などと並ぶ屈指の伝統校であり、 九州・福岡においても、永遠のライバル福岡高との数々の激闘をはじめ、多くの名勝負を演じてきました。
昭和24年の国体で全国制覇し、昭和30年の第34回全国大会1回戦では、準優勝した秋田工高を相手に6対8と大接戦を演じました。小柄な修猷館ラガーメンの鋭いタックルと卓越したスキルを観た故大西鉄之祐氏(元全日本監督)は、「これが高校チームか!」と驚嘆したといいます。
その後も、洗練されたチームプレーとラグビースピリットは連綿と受け継がれ、特に近年は、常に福岡県の上位校、シード校に名を連ねるなど、その充実ぶりはめざましく、平成20年春には全国選抜大会にも初出場を果たしました。
そして、本年6月の全九州高校大会福岡県予選において、強豪・東福岡高を撃破し、決勝戦で小倉高との接戦を制して、優勝を果たしました。決勝戦の春日球技場には、OB含め2千名超える観客が詰めかけ、大声援を送りました。応援に駆けつけた修猷館OBの小川洋福岡県知事は、表彰式で「57年ぶりの優勝、おめでとう!」と母校の活躍にほほを緩め「勇気と感動を与えてもらいました。」と称えました。東福岡高を破って福岡県を制したことは全国的にも大きなニュースとなって駆け巡り、全国の公立高校ラグビー部に、強烈なインパクトと勇気を与えました。続く九州大会でも、準優勝という成績を収め,「修猷館ラグビー部」の名を、さらに、大きく、全国に轟かせました。
現在、部員数は45名(内女子1名)、女子マネージャー5名。長年にわたってチームを強化し基盤を築いてこられた岡本圭吾先生(昭和56年卒)の後を受け、渡邊康宏先生(昭和57年卒)、真鍋健治先生(平成8年卒)が、厳しくも愛情溢れる指導で生徒たちを鍛え上げています。1年後に創部90周年を控え、悲願の「花園出場」をはっきりと視界にとらえ、部員一同さらに一丸となって燃えており、数多のOB、保護者も、若きラガーメンたちに大いなる期待を抱き、心からの応援をしています。
つきましては、この時期にあたり,甚だ勝手ではございますが、90周年記念の「特別会費」をお願いすることとなりました。目標金額は500万円。全国のラグビー部OB、卒業生、企業・団体を対象に募り、現役生徒の費用補助,トレーニング機器購入,90周年記念行事などの原資に充てたいと存じます。
1口1万円で,個人は1口以上、企業・団体は3口以上、をお願いしたいと存じます。
現下の経済情勢のもとでこのようなお願いをすることは甚だ恐縮ではございますが,これからの日本を背負う修猷館ラガーメンのひたむきな精進を応援していただきたく,是非とも、ご理解、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

敬具

 平成26年 夏

修猷館ラグビー部OBクラブ
名 誉 会 長     柴 田 忠 敏
会      長     安 部 直 幸
90周年記念事業 実行委員会
委   員   長    堀 内 恭 彦
委 員 長(東京)  原    大 基

(追記) 90周年記念試合(対福岡高校)及び式典は,平成27年4月29日(水・祝)に行われます。なお,特別会費を納入いただいた方には,90周年特製記念品を贈呈いたします。