OB各位
2/1(日)の福岡高校戦を観戦された先輩から「観戦・分析レポート」いただきましたので、
転載(ご本人承諾済、一部編集)させていただきます。
kouno
以下、転載文
<<或るOBの観戦記>>
●福岡高校戦
修猷館 15―29 福岡
さて、今日は評判の1年生タレント集団を抱える宿敵福高が相手。敵に不足は無し、ベスト4のシード奪回のチャンス。
KOでいきなりLOが当たり負けして一時負傷退場。う~ん。
前半は交互に2本ずつトライ。まずは自陣で左右に揺さぶられたあとに福高エースの11番楽々トライ。
次は修猷。シャンク気味のショートパントを相手がびっくりしてもたついているところを先に拾い、つないでトライ。
またもや福高11番にきれいにトライされたあと次は修猷の順番。福高WTBは中央、修猷のWTBはタッチライン上。福高の罠か、ここはキックパスしかないというお互いのフォーメイションから、SOの7番アイアンミドルショットは芯をはずしたもののふらふらと上がったボールは修猷WTBのかまえたところに、FBにつなぎライン際を快走、いったん捕まるもののフォローよくトライ。前半は12対14でリードされて終了。
惜しむらくは前半の終了間際にペナルティからハリーでつないで左隅にトライ、と思われたが最後のパスが少し後ろに流れたためバックアップした福高のナイスタックルを横から受けグランディングできずドロップアウト、これがトライになっていれば…
後半開始早々正面PGで15対14と逆転。20分過ぎまではFWのがんばりから一進一退ながらも修猷館やや有利な展開。相手レイトチャージの反則からゴール前ラインアウトのチャンスを得るがモールで攻めるも相手巨漢PRの「モール崩し」に一本とられる場面もありゴール前のディフェンスを崩せない。
「勝てるかもしれん」とつぶやくと先輩から「みんな思っとるけど言っちゃいかん」とたしなめられたがその直後より修猷のミス、ペナルティが続き、ついに残り5分で福高PGを決められ15対17と再逆転。その後残り5分で勢いづいた福高に2本トライを奪われ結局15対29。
FWは一人一人がよくボールを見て躊躇せずにモール、ラックに入っていたように思う。前半15分から後半の20分まではセット、ブレークダウンはほぼ互角かやや有利に進めた。最後はスタミナ切れか。SHが今後うまく裁けるようになるとFWもリズムよくなり体力も温存されるようになるのでは。
BKは福高の非常に早い出足に対してチョロパン、ショートパント、キックパスを多用した作戦はリスキーではあったが正解だった。センターで思ったより早く捕まる場面が多かったので、あのタイミングならばSOで勝負したい感じもあった。
エースの存在の有無は別として、チームの完成度は福高が一枚上手であったと思うが、修猷の伸びしろは十分にある。まずは個人の基本的な部分のスキルアップ。能力は十分にある。
敵ながら福高1年生11番、福岡君の走り、ステップワークは感心した。まるで子供が池の中の鯉を追いかけているようで触るか触らないうちに瞬間ヌルリと逃げられていました。
一昨年は東福岡、昨年は筑紫、そして今年は福高シリーズとなるのか。
現役諸君の今後の切磋琢磨、
そして福高の準決勝以降での健闘を期待したい。