CELEBRATING
100YEARS

100周年に寄せて
昭和45年卒
山内 章
修猷館ラグビー倶楽部 副会長

創部百周年記念に寄せて

 いよいよ創部百周年。 誠におめでとうございます。
前回創部九十周年を皆様とお祝いした日から、もう十年経ったのですが、つい先日のように感じます。
 さてこの百年の間、チーム力が盛んで全国大会に臨んだ年があり、また逆に部員不足で助っ人を借りて一チームを何とか作り、試合に臨んだ年もあり、順調ばかりではありませんでした。
 しかし、一年一年皆でがんばり、積もり積もって築かれて来た百年です。一人一人は長くて三年間でしょうが、指導されてきた先生方、コーチされた先輩方、保護者の方々や学校関係者の方々、皆の協力があり、綿々と継続されてきた長い百年の歴史です。亡くなられた先輩方も多くいらっしゃいます。最近までこの百周年記念日を心待ちされつつ、残念ながら鬼籍に入られた方もいらっしゃいます。
 この栄えある百周年の日、自分たちの時代をベースに、それ以前の時代を想い、そして次代を想って、この〝時"の大きさを心に刻みましょう。

 今、私は修猷館ラグビー倶楽部の関東支部を担当させていただいています。関東地区では、数十年前より、年に一度(現在は毎年7月)、ラグビー部OB・OGが一堂に会し、「新人歓迎」を兼ねて懇親会を開催。福岡からも会長や先生方にお越しいただき、今や70名を超える方々が集まって懇親・絆を深めていただいています。同期会にも繋げてもらっています。大学生には就職活動の一助にでもなれば、さらに良い機会なのですが。
 最近、といっても2022年3月ですが、修猷館ラグビー部が全国高校選抜大会(於・埼玉県熊谷市)に久々に進出してきた際は、在関東OB・OGを挙げてグラウンドに駆け付けたかったのですが、あいにくのコロナ禍中、学校関係者以外は無観客ということで、残念ながらのTVモニター観戦。関東支部の全員が次の機会を心待ちにしています。
 また関東では、「10校ラグビー」という、元々、東京都立の日比谷高校、小石川高校、秋田県立秋田高校、愛知県立旭丘高校等の歴史ある公立高校のラグビー部OBたちが集い始まった、年代別ゲームや懇親を深めて楽しもうというイベントに修猷館も参加しています。始まりは「10校」ほどだったものが、今や全国から30校を超え、ゲームに、応援にと春と秋の一日を楽しんでいます。こちらへの修猷館OBの参加は現在10名前後ですが、「たまにはボールを持って走って、汗を流すと気持ちいいですよ」という声をもらっています。
 福岡の倶楽部の活動とは、また違った楽しみ方ができます。

 言わずもがなですが、「ラグビーは、球技であるけれども格闘技でもある」。どこか究極のスポーツのように感じます。それだけ厳しいスポーツであるわけで、ケガも多く、強い規律が求められ、そしてチーム力が最大に必要です。決して楽しいだけのスポーツではありません。それを超えて、世界中のラガーマン(今や古い言葉か)が仲間たちとプレイしているのです。ラグビーって素敵ですね。修猷館にも女性のプレイヤーが参加されてきました。大変喜ばしいことだと思います。
 本年の百周年は、決して到達点ではありません。まだまだ通過点にすぎません。
私たちの後輩たちが、次の20年、50年、その先を着々と築き続けてくれることを祈念しています。